アトピー肌の正しい保湿ケア 悪化させないポイントとは?
具体的な症状としては、皮膚がカサカサして乾燥している状態、じゅくじゅくした湿疹、赤みがある湿疹、ブツブツした盛り上がりのある湿疹、ゴツゴツとした湿疹などがみられます。
痒みがあることで掻いてしまったりした結果、悪化することや繰り返すことが多く、個人差はありますが主に顔や首まわり、肘関節の内側、膝、腿の付け根などに症状が現れることが多いようです。
アトピー性皮膚炎の方でも刺激の少ない保湿方法から取り組むことで改善されている方も多いので、そのアドバイスをここではしていきます。
目次
アトピー肌を知ろう
アトピー性皮膚炎は重症になればなるほど強い薬を使うことになり、そうなると薬による副作用も伴ってきてしまいます。
できる事ならば、症状が軽いうちに対処するのが理想ですが、それでもそう簡単に痒みはとれないのが現状です。
体質改善から!と言うのもよく耳にしますが、短期間ではなかなか効果も出ず、継続する難しさを感じてしまいます。
できる事から少しずつ…の意識で向き合ってみましょう。
アトピー肌の根本
アトピー肌と深い関わりがあるのは、皮膚のバリア機能です。
皮膚のバリア機能は、乾燥や外界のさまざまな刺激などから体の内部を保護する機能のことであり、バリア機能が低下すると、外からのさまざまな刺激や抗原が入りやすくなり、これらが免疫細胞と結びつくことによって、アレルギー性の炎症を引き起こします。
また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてくることにより、かゆみを感じやすい状態となり、さらに掻くことによって、バリア機能の低下が進行してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
ですから、アトピー性皮膚炎のその根本には、皮膚の“バリア機能”の低下が考えられるのです。
バリア機能の回復
それならば、お肌のバリア機能がしっかりすればアトピー性皮膚炎は改善していくのでしょうか。
アトピー性皮膚炎の場合、セラミド(細胞間脂質)と呼ばれる物質が少ないために保持できる水分量が少なく、乾燥している状態が続きます。
そこでポイントとなるのが、日常での洗い方と保湿になります。
アトピー肌を悪化させないための生活
角層や皮脂膜から構成される皮膚バリアを強くするには、正しく洗うこと、そして正しく保湿する事が大切になってきます。
アトピー性皮膚炎の薄い皮膚バリアは、タオルなどで強くこするとすぐに壊れてしまいます。洗うときは、こすらず石鹸をよく泡立て、泡で包み込む様に洗いましょう。キレイに洗い流したあとも、柔らかいタオルで、こすらず押さえるように水分を取って下さい。
こするという行為は、アトピー性皮膚炎の方だけに限らず、シワや乾燥の原因になりますので気を付けて下さいね。
この基本をクリアした上で、日常生活で改善できる事を考えていきましょう。
寝具を清潔に
まず、寝具には必ず皮脂汚れが付着します。
そして、アトピー性皮膚炎の方はとくに、乾燥により皮脂細胞も剥がれ落ちやすくなっています。
毎日寝ている寝具を洗わずにいると、その角質等をエサとするダニや雑菌が繁殖します。
アトピー性皮膚炎の方は肌のバリア機能が弱いので、その繁殖したダニや雑菌により、新たな症状を引き起こす可能性が大いにあります。
とはいえ、そんなに頻繁に交換して洗濯するのは結構な労力が必要ですよね。
これも、できる事から少しずつ…始めてみましょう。
食べ物にも気を付ける
私たちの体は、日々食べたもので作られています。
まずは偏食を避け、バランスの良い食事を心掛ける事が大切です。
オメガ3系の油には炎症を抑える働きがあり、アトピーの方は、オメガ3系の油を積極的にとる事でアレルギーの体質改善に役立ちます。
オメガ3系の油には
・えごま油
・アマニ油
・青魚の油
などがあります。
油は日常的に摂取するものだからこそ、質にこだわる意味があり、日頃から手軽に取り入れられるとその分早く効果も現れます。
油も食材のひとつと考え、
食べる美容液という発想に切り替えてみてはいかがでしょうか?
その他にアトピーに良い食事は、腸内環境を整える効果があるヨーグルトや乳酸菌です。食事で、善玉菌を増やして腸内の環境を整える魚や野菜、ぬか漬け、玄米なども摂ることで、アトピーの原因の1つである免疫低下の改善が期待できます。
乳酸菌の摂取がなかなか難しいと感じられる方には、手軽にとれるサプリメントもおすすめです。
アトピー肌とスキンケアのポイント
スキンケアの基本は、清潔な皮膚を保つための入浴と、皮膚のうるおいを保つための保湿です。
この2つを正しく行うことで、皮膚のバリア機能をしっかりと保持しましょう。
皮膚バリアを強くするポイントは
・皮膚バリアを壊さない
・保湿する(水分を与える)
・セラミドを補う(水分を保つ)
まず、この3つを意識して改善を目指しましょう。
そして、これからの季節、嫌でも汗をかいてしまいます。
汗をかくとどうしても痒みを伴いますが、汗をかくことは悪いことではありません。
実は汗には皮膚を潤して、バリア機能を高める働きがあります。
ですが、かいた汗を残したままにしておくと、汗の成分が刺激となりアトピー性皮膚炎を悪化させることもありますので、汗をかいた後はできるだけシャワーを浴びたり、濡れタオルで汗を拭き取って保湿するなどのケアを心掛けてみましょう。
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