肌に合ったシミ対策!リスクを知り自分に合う種類の対策を見つけよう!
“シミ”と一言で言っても、そのタイプは様々です。
タイプが様々あるとはいえ、どの“シミ”も、ファンデーションで上手く隠せず悩んでおられる方も多いのではないでしょうか?
そして、『シミはレーザーで焼くのが簡単っ!』と思われている方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、お肌のためにはどんな方法がよいのか…
本当にレーザー治療が最善なのだろうか…
後悔のない美白対策を行うために、一度は読んでおいていただきたい内容をまとめてみました♪
目次
- ○ 『シミ』はなぜできるのか?
- ○ シミの原因“メラニン”とは
- ○ シミができるメカニズム
- ○ シミのタイプ
- ・老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
- ・肝斑(かんぱん)
- ・炎症後色素沈着
- ・脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
- ・雀卵斑(じゃくらんはん)
- ・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
- ○ シミ対策の種類
- ○ レーザー治療の特徴
- ・速効性があり、短時間で施術が完了する
- ・痛みがある
- ・シミが消えない
- ・シミが再発する
- ・シミが濃くなる
- ・ダウンタイムがある
- ・費用がかかる
- ○ 化粧品や医薬部外品を使用した時の特徴
- ○ 内服薬や外用薬を使用した時の特徴
- ○ まとめ
『シミ』はなぜできるのか?
『シミ』ができる原因として考えられるものは…
・紫外線
・肌のターンオーバーの乱れ
・ストレス
・ファンデーションなどの落としきれていない汚れ
・その他 病気や虫刺され
紫外線を浴びることで、シミの正体であるメラニンがたくさん生成されるようになります。
増えたメラニンは、通常であれば肌の働き(ターンオーバー)によって順々に排出されていきますが、通常よりも数が増えたり、生活習慣の乱れやストレス、加齢や冷えなどによりターンオーバーの乱れが生じていたりすると、その排出ペースは追い付かなくなり、次第に結果として排出されなかったメラニンが肌に沈着するようになります。
このように、紫外線などの刺激により、メラニンが過剰に作られてしまうと、たとえターンオーバーが正常に行われていたとしても、排出が追い付かず、蓄積されたメラニンが「シミ」の原因となってしまうのです。
そして、ストレスを感じると体内の活性酸素が増え、メラニンを生成するメラサイトを刺激してしまいメラニンを増やすことになるので、ストレスもメラニンを生成する大きな原因になります。
クレンジング不足による、ファンデーションなどのメイク品が毛穴な中に蓄積することで酸化を引き起こし、シミができる場合もあります。
さらには、シミができる原因としては虫刺されによる肌の炎症や、内蔵などの疾患による健康状態の悪化も関係している場合があります。
シミの原因“メラニン”とは
メラニンとは、黒色の色素のことで、肌や毛髪、瞳の色を構成する成分です。
黒色の色素なので、皮膚にメラニンが多く含まれると肌は黒く見えます。
あまり良い印象のないメラニンですが、メラニンには「紫外線や摩擦から皮膚の細胞を守る」という働きがあります。
ですから、例えば紫外線を浴びると皮膚への害を食い止めようと、表皮の奥にある『メラノサイト』というメラニン工場で一生懸命メラニンを作り出します。
このように、紫外線などから肌を守るため作り出されるものが“メラニン”なのです。
シミができるメカニズム
紫外線やストレスなどにより、
メラノサイトが活性化
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メラノサイトで“チロシナーゼ”という酵素の働きによりメラニンが合成される
⇩
メラノサイトから肌のターンオーバーにより、皮膚表面までメラニンが押し出される
⇩
ここで、ターンオーバーが乱れていると、排出しきれず、表皮でメラニンが沈着しシミとなる
シミのタイプ
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
多くのシミは、この『老人性色素斑』に分類されます。
主に太陽光が原因となりできるシミで、『日光性黒子(にっこうせいこくし)』とも呼ばれます。
40歳くらいから顔や腕、手の甲などに現れ始めることが多く、若い頃から太陽光を多く浴びていた人は特に増えやすいシミです。
肝斑(かんぱん)
肝斑は30歳代と40歳代の女性に多く見られるシミです。
主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れといわれており、頬骨や額、唇の上の部分、額などに左右対称に現れます。
境界線がなく薄茶色が特徴のシミです。
肝斑は、太陽光による刺激で悪化する恐れがあるので、日常的に紫外線対策をすることが大切です。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、刺激による色素沈着でできるシミで、すべての年代でおこりえるものです。
やけどやニキビ、かぶれなどの肌の炎症や摩擦など、刺激が原因でできるシミです。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
男女を問わず、加齢と共に発生しやすいシミです。
濃い褐色~黒色で、すこし膨らんでいるものが多く見られます。
このシミは『老人性色素斑』と併せて発症することが多く、原因としてはメラニンの増加によるものだといわれています。
そして、脂漏性角化症は悪性腫瘍との見分けがつきにくい為、突然現れた場合、不安なようであれば医療機関を受診してみましょう。
雀卵斑(じゃくらんはん)
雀の卵殻に似ているため雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれ、遺伝的な要因で発生することが多いと言われています。
顔に小さな斑点が広がる形で現れ、一般的に「そばかす」と言われるシミです。
そして、ホルモンによる影響で男性よりも女性の方が発症しやすいと言われています。
また、雀卵斑は紫外線の影響で濃くなる場合が多いため、日常のUVケアを充分に心がけ、日焼け対策を行うことが肝心です。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
13歳以降、多くの場合成人してから見られることが多いもので、シミの一種ではありますが、後天的に表れるアザの一種でもあります。
また、境界線がぼんやりしていることが特徴であり、灰色から青みのかかった色調で現れます。
両頬や下まぶたなどにでき、他のシミと混じって発生していることが多いものです。
老人性色素斑との判別は比較的簡単ですが、左右対称に現れるという点でも肝斑とよく似ているため、区別が難しいと言われています。
シミ対策の種類
シミへアプローチする方法として代表的なものには、
・レーザー治療
・化粧品や医薬部外品
・外用薬や内服薬
があげられます。
その他にも、サプリメントや点滴など、方法は数多くあるようです。
ここでは、先程あげた3つについて、みていきましょう!
レーザー治療の特徴
一般的なレーザー治療は、特定の色に反応する性質を利用したもので、シミに直接照射してメラニン色素を分解し、体外へ排出させる施術です。肌へのダメージが大きい印象を受けますが、メラニン色素へピンポイントで照射できるので、ほかの細胞を傷つけにくい仕様であり、肌への負担を抑えられます。
そして、シミとりレーザーは、目立つシミを短期間で手軽に除去することができますが、中にはシミ取りレーザーの「効果がないシミ」もあるため注意が必要です。
では、メリット・デメリットを含め、特徴を見ていきましょう!
速効性があり、短時間で施術が完了する
レーザー治療は、外用薬や内服薬、化粧品や医薬部外品などでは効果が現れるまでに時間のかかってしまう濃いシミでも、短期間で改善する可能性があります。
また、老人性色素斑や肝斑、そばかすにも効果が現れやすいのがメリットです。
治療時間はクリニックやシミの数などによってに差はありますが、平均的にみて5~30分程度で完了します。
痛みがある
レーザー治療はスポット的に気になるシミ部分へレーザーを照射します。ゴムで弾かれたような痛みがあります。
そして、レーザーで焼いた跡は火傷と同じ状態ですので、照射時より照射後のほうが痛いと感じる方も多くおられますが、その痛みは数時間でなくなるのがほとんどです。
シミが消えない
レーザー治療をしたからと言って必ずしもシミが消失するわけではありません。
シミには様々な種類があり、適切なレーザーの種類や出力などを治療前に判断するのは非常に難しいと言われています。一度レーザー治療をしたが変わらなかったそのシミは、その治療が合っていなかったという場合も考えられるでしょう。
また、標準的なレーザー治療だけでは取りきれずに残ってしまう場合もあります。
シミが再発する
レーザー治療で一度取ったシミが、時間を経てまた出てきてしまうという場合があります。
それは、まだまだ肌の奥に潜んでいるメラニンが表面へ出てきた状態であり、副作用というわけではありません。
しかし、メラノサイトは肌を守るために出てくるものですので、レーザー照射をして火傷を起こした状態になると、焼けきれない奥のメラノサイトはさらに肌を守ろうとして大きく頑固になってしまう可能性があります。
一度消したシミは一生出てこないわけではなく、一度レーザーで治療した箇所も気になるシミが出てきてきたならば、またその都度焼いていくことが必要となります。
シミが濃くなる
レーザー治療後、シミが消えなかった上に、前よりシミが濃くなってしまったという場合もあります。
しかしその大半は炎症後色素沈着によるものです。前述の通り、レーザーでシミを焼くということは、火傷が起きている状態となります。
その傷が治るまでの段階で起こるのが炎症後色素沈着です。擦り傷や、切り傷、ニキビをつぶした後に茶色く変色する状態も同じと言えます。色素沈着は自然と徐々に薄くなり、消失します。消失するまで3~6か月とかかる可能性があります。
炎症後色素沈着は誰にでも起こりうる症状ですので念頭に置いておいた方が良いでしょう。
ダウンタイムがある
レーザー治療後は火傷と同じ状態なので、照射部分に肌色~茶色のような保護テープを1週間程度貼る必要がある場合があります。
その場合、見た目が気になるという方もいらっしゃるかと思いますが、レーザー治療後の患部は刺激や紫外線に非常に弱くなっています。そのため、患部はテープを貼り保護する必要があります。
ですから、レーザー治療後には『ダウンタイム』と呼ばれる期間が必要となります。
費用がかかる
一般的に価格は、レーザーの種類やシミの大きさ、数によりまちまちで、病院やクリニックによっても価格の差があります。
そして、一回あたりの費用が安くても、何度も通わないといけなくなり、結果高額になってしまう可能性があります。
1回分だけではなく、長い目でみて試算しましょう。
化粧品や医薬部外品を使用した時の特徴
レーザー治療以外でシミに働きかける手段としては、化粧品や医薬部外品を使用してシミにアプローチする方法があります。
まず、化粧品によるシミへのアプローチで効果が現れやすいものは、『老人性色素斑』『肝斑』『炎症後色素沈着』だと言われています。
また、美白に有効な成分として「ビタミンC」が有効といわれていますが、ビタミンCはメラニン色素を還元するという効果があるため、今あるシミにアプローチすることにも有効となります。
化粧品や医薬部外品を使用してシミ対策を行うことのメリットは、シミのその一部分だけでなく、お肌全体を同時に整えていく事ができる点にあります!
そのため、美白化粧品はお肌のバリア機能を高めるためにも、高保湿成分配合のアイテムがおすすめです。
そして、肌が潤いバリア機能がしっかりすると、ターンオーバーも整い、メラニンが排出されやすい肌状態になります。
内服薬や外用薬を使用した時の特徴
シミに効果のある内服薬は、成分に『ビタミンC』『ビタミンE』『L-システイン』『トラネキサム酸』が含まれているものがおすすめです。
まず、ビタミンCはメラニンの生成を抑制するだけでなく、黒く酸化したメラニン色素を還元させる効果もあります。
そして、ビタミンEはビタミンCの効果をサポートしてくれるので、ビタミンCと一緒に摂ると効果が上がる成分です。
この他、L-システインは肌のターンオーバーを促す働きがあり、トラネキサム酸はメラニンの活性化を促すプラスミンを抑える効果があります。
また、シミに効果のある外用薬には、『ハイドロキノン』や『レチノイン酸』が配合されているものが多くあります。
ハイドロキノンにはメラニン産生を抑える働きがあり、レチノイン酸には新陳代謝を良くし、肌のターンオーバーを促す効果が期待されているためです。
市販薬では、メラニンの活性化を抑える効果のある『トラネキサム酸』や『カモミラET』『ハイドロキノン』『コウジ酸』などが配合されているものや、肌のターンオーバーを促す効果のある『エナジーシグナルAMP』『4MSK』などが配合されているものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
シミを薄くしたい!消したい!予防したい!と思ったときに、手段としてはたくさんあるかと思います。
一番大切なのは、シミ対策においては長い目で見ていただきたいという事です。
そして、シミ対策を長く行ううえでも、お肌にダメージを与えるということはメラニンを増やすことにも繋がってしまうので、できればダメージの少ない方法でシミ対策ができれば一番ですよね!
毎日の美白スキンケアが大切だと改めて感じます。
そして何より、そんなシミを作らないために、日々の対策も忘れず行っていただく事が大切かと思います。
また、紫外線対策と同時に美白対策を行うことで、美白効果を最大限に引き出していきましょう!
日々の紫外線対策には…
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